【犬王】映画・海外の反応は?原作との違いや評価評判感想まとめ

平家物語
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2022年5月28日に公開されることが決定となった劇場アニメ「犬王」が話題です!

原作は古川日出男氏の「平家物語 犬王の巻」で、監督は湯浅政明氏として長編アニメーション化となりました。

映画「犬王」は、世界からも非常に注目されいている作品で、すでに海外からも様々な評価感想を受けています。

そこで今回は「【犬王】映画・海外の反応は?原作との違いや評価評判感想まとめ」と題して、犬王の海外の反応について、評価評判や感想をまとめてみました。

原作「平家物語 犬王の巻」との違いについても触れていきます。

参考になれば幸いです。

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「犬王」映画の海外の反応は?

『犬王』は、室町の人々を熱狂させ実在した能楽師・犬王と、平家の呪いによって盲目になった琵琶法師・友魚との友情を変幻自在のイマジネーションで描くミュージカル・アニメです。

原作は古川日出男氏の『平家物語 犬王の巻』で、キャラクター原案に松本大洋、音楽に大友良英と、超豪華クリエイターが集結する作品となっています。

ベネチア映画祭の反応

第78回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門で2021年9月9日、湯浅政明監督のミュージカルアニメーション『犬王』がワールドプレミアとして披露されました。

昨年に続くコロナ禍でベネチア映画祭も定員が半分に制限されるなか、会場はソールドアウトになり、終映後は熱い拍手を浴びたそうです。

ベネチア映画祭満席の観客から日本の歴史映画が大きな拍手が送られるなんて、凄いことですよね。

また、日本公開がとても楽しみであると絶賛されていたようです。

ベネチア映画祭に出席した監督の湯浅政明氏は、以下の通りコメントされています。

「じつはまだ上の空で、本当に気に入ってもらえたのか実感が湧かないです」

「黒澤明監督や北野武監督などの作品が上映されてきたベネチア映画祭で作品が上映されることはとても光栄です。観客も運営も、いい意味できちんとしていて、由緒正しい映画祭という印象を持ちました」

引用:ELLE

“ロックオペラ”と称賛

また、『犬王』は海外から“ロックオペラ”と称されているそうです。

ロックオペラとは、ロック版オペラのことですが、映画『犬王』はヒップホップやロックが入り混じった作品となっています。

舞台は室町時代の能楽を、全く新しい視点で描いている『犬王』はまるで狂熱の野外フェスのようと言われています。

すでに海外からの注目度も右肩あがりですが、日本の注目度も間違いないですね。

日本の古くから伝わる「能」のイメージが『犬王』をもって新しく塗り替えられる感じがしますね!

世界多数の「映画祭」でプレミア上映

「犬王」はこれまで世界中の映画祭でも上映されています。

以下が上映されてきた過去の映画祭です。

・ロッテルダム国際映画祭
・ベネチア国際映画祭
・トロント国際映画祭
・釜山国際映画祭
・東京国際映画祭

また、海外映画祭だけでなく、フランスでは2022年1月27日~30日に開催される「第49回アングレーム国際漫画祭」でのプレミア上映とアート展が開催となりました。

アングレーム国際漫画祭とは漫画におけるカンヌと言われています。

1974年からフランス南西部のアングレーム市で行われているヨーロッパ最大の漫画祭の1つです。

『犬王』のキャラクターデザインはフランスでも絶大な人気を誇る松本大洋氏ですが、日本映画でプレミア上映とアート展が併催されるのは初となります。

また、『犬王』キャラクターデザインの原画の展示も世界で初の試みとなります。

昨年にはアヌシー国際アニメーション映画祭2020(6月15日(月)16:00~30日(火)/日本時間)が開幕され、そこでも映画『犬王』が選出されています。

アヌシー国際アニメーション映画祭とは、映画・アニメのプロフェッショナルが集い、公開予定の作品の制作過程を紹介するプログラム「Work in Progress」です。

当時は2021年に公開予定のミュージカル・長編アニメーション映画『犬王』として選出されていますが、実際には少し延期になっています。

しかし、これを見るだけでも世界中から注目されている作品であることが一目瞭然ですね。

原作・小説『平家物語 犬王の巻』との違いついて

次に映画『犬王』の原作ともなる平家物語 犬王の巻 』との違いについて考察してみました。

平家物語 犬王の巻 小説として2017年に単行本として発刊されています。

原作の評価を見てみると、以下のような感想コメントがありましたので紹介していきます。

内面描写が少ない

内容は、盲目の少年と呪われた容姿に生まれついた能役者の生涯を描かれていますが、登場人物の感情とかはあまり出てこないことについて、感想が多く見受けられます。

主人公2人の感情が少ないので、ストーリーに感情移入しにくいようです。

ただ、主人公たちの父親に関しては、感情が非常に激しく描かれているようです。

反対に主人公たちは淡々としているようですね。

ただ、作品全体として内に秘めた熱量はとても伝わる作品であるというコメントもありました。

状況説明描写が多い

『犬王』の原作小説について、2つ目に多い感想は「状況描写が多い」ことでした。

状況説明描写が多い結果、上述のとおり、主人公2人の台詞や感情も少なくなっているようです。

いまいち、主人公2人がどういう人物なのか理解しにくいようですね。

これは能という構造を意識されているからかもしれません。

作中では平家物語の平家の亡くなった人々の心情は描かれていて、生存者として登場する主人公2人の感情描写は少なくなっています。

その時代の権力で口を塞がれた平家の人々の無念の思いもあるように感じます。

こういった部分も時代背景を意識して作品を読み直して見ると、否定的な感想から面白さに変わっていくかもしれませんね。

映画化に期待する内容

以上のことから、原作と映画化との大きな違いは以下と考察します。

・主人公2人の多彩な感情表現
・音楽を通した表現描写
あくまで考察となりますが、原作の小説『犬王』に対して、映画化『犬王』に対して、どんなことへ期待しているのかまとめてみました。

主人公2人の内面描写

小説では主人公2人の内面描写が乏しく、どうしてもそこが否定的な感想が多く見受けられます。

その辺りは映像化することで払拭されることを期待したいです!

犬王と琵琶法師・友魚の友情を描くミュージカル・アニメとなっているので、ここは大きく変わって

アニメ映像化されるのではないでしょうか。

アクションの映像化

小説は全体を通して、リアクションが強調して描かれアクションは乏しいです。

読者としては、これらを絵で表せないのかと感じていたかもしれません。

映画化『犬王』では、小説では表現しずらかった犬王の素晴らしさを動きでアクションで表す映像化の余地が十分に残されていると感じます。

こちらが映像の予告編ですが、すでに予告編の段階でアクション映像がパワフルであることが分かります。

「犬王」アニメが面白いと言われている理由!

次に「犬王」が面白いと評価高い理由について見ていきたいと思います。

面白そうな理由①監督やキャストが超豪華

キャストは、主人公・犬王を人気バンド「女王蜂」のボーカル担当・アヴちゃん、その相棒となる琵琶法師・友魚(ともな)を実力派俳優・森山未來が演じます。

2人が共演するのは、映画『モテキ』以来10年ぶりだそうです。

そして、その他の主なキャストの一覧がこちらです!

<キャスト>
犬王:アヴちゃん(女王蜂)
友魚:森山未來
足利義満:柄本佑
犬王の父:津田健次郎
友魚の父:松重豊

以下映像は犬王を演じるアヴちゃんの歌声で始まり、畳みかけるように音楽やパフォーマンスが展開されています。

動画で分かる通り、二人のカリスマ性と歌唱力のタッグが想像を超える迫力ですよね。

キャストも豪華ですが、スタッフも常に新作が期待されるクリエイターたちによる豪華なメンバー勢揃いです。

『ピンポン THE ANIMATION』ほか様々な作品で湯浅監督とタッグを組んできたキャラクターデザイン・作画監督:伊東伸高さん。

そして、美術監督:中村豪希さんは『ねこぢる草』で、メインアニメーター:松本憲生さんは『四畳半神話大系』や『映像研には手を出すな!』などで湯浅政明と一緒に作品を作ってきたクリエイターの参加が決定しています。

<スタッフ>
原作:「平家物語 犬王の巻」古川日出男著/河出書房新社刊

監督:湯浅政明
脚本:野木亜紀子
キャラクター原案:松本大洋
音楽:大友良英
総作画監督:亀田祥倫、中野悟史
キャラクター設計:伊東伸高
監督補佐:山代風我
作画監督:榎本柊斗、前場健次、松竹徳幸、向田隆、福島敦子、名倉靖博、針金屋英郎、増田敏彦、伊東伸高
美術監督:中村豪希
色彩設計:小針裕子
撮影監督:関谷能弘
編集:廣瀬清志
音響監督:木村絵理子
音響効果:中野勝博
録音:今泉武
音響制作:東北新社
歴史監修:佐多芳彦
能楽監修:宮本圭造
能楽実演監修:亀井広忠
琵琶監修:後藤幸浩
アニメーション制作:サイエンスSARU
配給:アニプレックス、アスミック・エース
非常に豪華です!
 
800年前の語り継がれてきた日本歴史に残る作品ですから、制作スタッフもキャストも豪華であることは嬉しくなりますよね!
 
それだけ期待度は膨らみます!

面白そうな理由②初の試みに期待大!

歴史ある多くの物語をアニメ化、しかもテレビで連続放送されるのは初の試みということで、期待の声が殺到しています。

放映前の平家物語につづいて、源氏物語、太平記や吾妻鏡もやってほしいといったリクエストまで!

これまでどうして実現されなかったのかという疑問を持つ方もいます。

確かに、どうしてこれまでなかったのかと考えると、「大河ドラマでは実現が難しい」という風潮もあったようです。

平家物語のアニメ化が実現し、続いて続編として『犬王』の映画化も実現できると確証されたのかもしれません。

恐らく制作社側も長期にわたり色々と挑戦していたのかもしれませんね。

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『犬王』を見る前に、原作小説が同じ「平家物語」も視聴されると、さらに面白さ理解が深まるのでおすすめします。

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まとめ

以上「【犬王】映画・海外の反応は?原作との違いや評価評判感想まとめ」と題してまとめてみました。

映画『犬王』は世界中で注目されていますが、それだけ日本という国に興味をもってくれている海外の方が多いということですね。

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