平家物語アニメは忠実?原作との違いや比較・結末最後についても!

平家物語
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アニメ「平家物語」は古川日出男さんが現代語訳した『平家物語』をベースとしたアニメです。

2022年1月からフジテレビの深夜枠でテレビアニメ化されることで話題となり、海外からも注目を浴びています、

今回は「平家物語アニメは忠実?原作との違いや比較・結末最後についても!」と題して、「平家物語」アニメに登場するキャラクターの相関図や登場人物を一覧で紹介していきます。

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【平家物語アニメ】原作に忠実?

平家物語アニメを検索すると、グーグル検索のキーワードに「忠実」「原作 違い」といった言葉が上位に上がってきます。

そこで原作との違いついて、実際に原作に忠実なのかどうか見ていきたいと思います。

平家物語アニメは大胆にアレンジしている

アニメ『平家物語』は古川日出男訳の『平家物語』が原作となっていますが、結論からいうと原作に忠実ではなく、大胆にアレンジしています。

アニメは1クールという短い放送時間です。

「平家物語」のエピソードをすべて取り上げることは難しいです。

どこを取捨選択して表現するか、視聴者が満足するか、非常に難しい問題だったと思います。

また、『平家物語』は軍記物語で、戦いのシーンが多い物語です。

しかし、アニメの平家物語は戦闘シーンの描写を映像化することに力をいれていないようです。

一方で語り部分に力をいれて表現しています。

山田尚子監督が手掛けた原作からのアレンジとは

平家物語原作から大胆にアレンジを手掛けた監督が、京都アニメーション「けいおん!」シリーズで一躍有名となり、アニメの新時代を築きあげた山田尚子監督です。

山田監督のインタビュー動画がこちらです。

前篇と後編があります。

<前篇>

<後編>

インタビュー〈前編〉内で、山田尚子監督は「叙事詩ではなく、抒情詩として描いた」と語っています。

平家物語は、一見すると「平家没落」という歴史的事実を描く軍記物語ですが、アニメではその時々の登場人物たちの思いに心を寄せていく物語となっているところが見どころになっています。

【平家物語アニメ】原作との違いや比較

平家物語のアニメの原作との違いについて、比較しながら詳しく見ていきたいと思います。

原作違い①戦闘やアクションの描写には強い力点を置いていない

原作との違いの1つ目として、上述したとおり戦闘シーンに力点をおいていないところです。

とはいえ個人中心の戦いシーン(平敦盛と熊谷直実の一騎打ち)は、しっかりとストーリーに組み込まれています。

“軍記”という部分は、琵琶法師の語りを絵に組み合わせて、その語りによって表現しようとしているのがアニメ平家物語の特徴です。

原作違い②語り手が「びわ」1人

原作との違い2つ目に「語り手が主人公びわ1人」であることです。

原作の古川日出男訳の『平家物語』の前書きに「平家は成長する物語だった」と記されています。

そして、多数の語り手によって物語も成長させることで、面白みを生み出しています。

それに対してアニメ「平家物語」は語り手兼主人公である「びわ」を中心に、ストーリーが構成されています。

そして、「語り」は基本的にびわの視点によるものとなっています。

一見、原作の多数の語り手を意識した姿勢と真逆であることから、対抗的に見えるかもしれませんが、実際にはそうではないのです。

その理由として、アニメ平家物語でも様々な声を様々な描写から取り上げているからです。

語り手は1人でも、映像や音楽の歌詞でも「平家物語」で登場する様々な語り手たちの声をうまく表現されているのです。

その象徴となるのがオープニング主題歌です。

アニメ平家物語のオープニング主題歌は羊文学「光るとき」です。

その中に、以下歌詞があります。

何回だって言うよ
世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ
最終回のストーリーは
初めから決まっていたとしても

今だけはここにあるよ

君のまま光ってゆけよ

終わりが決まっていても、その時々に生きた人々の一瞬の気持ちを忘れない。

ということを意味する歌詞ですね。

オープニングでは過酷な戦場の様子が描写されていますが、平家の人々や後白河法皇などが歌って笑っている日常の様子も描かれています。

それは、平家の没落を表現するだけでなく、その時代に生きた人々の気持ちをしっかりと描こうという思いが込められています。

「平家物語アニメ」結末・最後について

アニメ「平家物語」の結末・最後について解説していきます。

様々な声を取り上げている

最終回「諸行無常」を見ると、様々な「声」の存在であることがわかります。

上述した「語り手1人」について、実際にはそうではないという意味が、ようやく最終回で納得できると思います。

生き残ったもの、生き残らなかったもの、それぞれの「声」が取り上げられます。

また、原作『平家物語』では死んだことになっている人物も、アニメでは「声」の一つとして取り上げられています。

そうした様々な人物「声」の数をアニメ平家物語ではびわを通じて存在しています。

また映像としても示しています。

文字ではなく、映像でも示せるところが、アニメのメリットと感じますよね。

そして本作の最後で示されたさまざまな「声」による“平家物語”は、古川が本作の訳業を踏まえて著した小説『平家物語 犬王の巻』へも繋がっていく。

さまざまな異本を生み出してきたことを古川は面白がっている。ただし一方で古川は、さまざまな増補がすべて効果的だったかといえば決してそうではないことを指摘する。そしてその上で、構成上不要と思われるものを削ることなく、その代わりに「平家が語りものであったという一点に賭け」る形で訳したという。

ではアニメ版は、この原作とどう向かい合ったか。

2022年映画化「犬王」が決定

こちらは正史に組み込まれなかった“平家の物語”を語ろうとする琵琶法師と猿楽師の物語の物語である。こちらもまた『犬王』として、湯浅政明監督の手でアニメーション映画として制作された(公開は2022年初夏の予定)。 このように古川が『平家物語』を訳したことが、新たな小説と新たなアニメを生み、そこにさらにアニメ映画が加わる。2022年はまずこの言葉と映像の響き合いに注目したい。

 

オープニング主題歌の羊文学「光るとき」の中で、このような歌詞がある。 「何回だって言うよ、世界は美しいよ 君がそれを諦めないからだよ 最終回のストーリーは初めから決まっていたとしても 今だけはここにあるよ 君のまま光ってゆけよ」  この歌詞のように終わりが決まっているとしても、その時々に生きた人々の一瞬の気持ちを忘れない。オープニングアニメでは過酷な戦場の様子が映るが、平家の人々や後白河法皇などが歌い、笑っている日常の様子が描かれている。あくまでも栄華を誇った平家の没落するさまだけでなく、その時代の人々を描こうという意志が感じられる描写だ。

古川日出男は、同書の前書きを「平家は成長する物語だった」と書きはじめている。多数の語り手・編集者たちが物語を増補し物語を成長させることで、さまざまな異本を生み出してきたことを古川は面白がっている。ただし一方で古川は、さまざまな増補がすべて効果的だったかといえば決してそうではないことを指摘する。そしてその上で、構成上不要と思われるものを削ることなく、その代わりに「平家が語りものであったという一点に賭け」る形で訳したという。

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まとめ

以上「平家物語アニメは忠実?原作との違いや比較・結末最後についても!」と題してまとめてみました。

これまで平家物語をアニメ化することが実現出来ずにいた中で、完成したアニメ作品で大きく話題を集めています。

また、2022年4月6日に全十一話を収録したBlu-ray box (PCXP-60112) が発売予定とされていますので、こちらも要チェックですね!

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